HEATMAP ANALYSIS
BtoB SaaSのヒートマップ分析方法|Clarityで改善点を見つける手順
行動データを
施策に変える
01GA4で絞る
02条件をそろえる
03行動を見る
04検証へ進む
データはあるのに、
改善案が決まりませんか?
GA4と行動データをつなぎ、優先する仮説と施策を整理します。
ヒートマップは、色の濃い場所を眺めるだけでは改善案になりません。BtoB SaaSでは問い合わせまでの検討期間が長く、訪問数もページごとに偏るため、GA4で対象を絞ってからClarityで行動を確かめます。
この記事では、サービスページ、料金ページ、事例、問い合わせ導線を対象に、観察結果を改善仮説へ変える手順を整理します。
結論:GA4で絞り、Clarityで理由を探る
- GA4で対象を絞る
流入と事業上の重要度があるページを選ぶ - 見る理由を決める
CTA未到達、誤クリック、途中離脱など仮説を一つにする - Clarityで観察する
ヒートマップと複数の録画を同じ条件で確認する - 施策と検証を決める
変更内容、GA4指標、確認日を一組で記録する
GA4は「どのページで何が起きたか」の母数を確認し、Clarityは「画面上でどのように迷ったか」を観察する役割で使います。どちらか一方だけで原因を断定せず、数値と行動を往復します。
分析するページをGA4で決める
すべてのページを同じ順番で見る必要はありません。最初は事業への影響と判断できる母数の二軸で候補を絞ります。
事業への影響
成果に近いか
- サービス・料金ページ
- 導入事例
- 問い合わせ前のページ
判断できる母数
観察に足る訪問があるか
- ランディングページのセッション
- デバイス別の利用状況
- キーイベントへの到達
GA4のランディングページレポートでは、最初に訪れたページごとのセッション、エンゲージメント、キーイベントを確認できます。期間をそろえ、モバイルとデスクトップ、流入元、キャンペーンを分けます。母数が少ない場合は、営業の質問やユーザーヒアリングも材料にします。
Clarityで条件をそろえる
GA4で見つけた対象に合わせ、ClarityでもURL、デバイス、参照元などのフィルターを設定します。カスタムタグがあれば、プラン、ログイン状態、実験パターンなどの区分も追加できます。
同じページでも端末によって表示と操作は違います。端末を混ぜた結果で判断せず、条件を分けます。GA連携で作成したセグメントは録画一覧で利用できるため、ヒートマップでは共通するURLや端末条件を再現します。
5つの観点でヒートマップと録画を見る
1. CTAまで到達しているか
スクロールマップで主要CTAまでの到達を確認します。到達が少ない場合はCTAを上へ移す前に、冒頭で対象者と提供価値が伝わっているか、途中で内容が途切れていないかを録画で確認します。
2. クリックが意図と一致しているか
クリックマップでは、主要CTAに加えてリンクではない画像・見出しへの反応を見ます。Dead clickやRage clickは問題の確定ではなく、録画を確認する入口です。
3. 読まれている範囲と順番は適切か
Attention mapやスクロールの分布を使い、料金、事例、FAQなど意思決定に必要な情報へ到達しているかを見ます。閲覧時間が長いことだけを良い状態とせず、同じ場所を往復していないかを録画で補います。
4. セグメントで差があるか
モバイルだけCTA到達が落ちる、広告流入だけ冒頭で離脱するなど、条件ごとの差を探します。差が再現する場合は対象者を明記し、一つの変更に絞ります。
5. フォーム完了まで測れているか
第三者ドメインのiframe内で発生したクリックはClarityで取得できません。外部フォームを埋め込んでいる場合は、フォーム表示、送信完了、完了ページ到達などをGA4で計測し、Clarityではフォームへ至るまでの行動を確認します。
観察を改善案へ変える判断表
| 観察したこと | すぐに断定しないこと | 次に確認すること | 改善案の例 |
|---|---|---|---|
| CTAまでスクロールされない | CTAの位置だけが原因 | 冒頭離脱、端末差、見出し | 対象者と価値を冒頭で明示する |
| CTA以外が多く押される | 興味が高い | 録画、リンクらしさ、反応速度 | 見た目と操作結果を一致させる |
| 料金付近を往復する | 価格が高い | 条件、含まれる内容、FAQ | 比較条件と次の行動を隣接させる |
| フォーム直前で離れる | 項目数だけが原因 | 流入意図、必須項目、エラー | 相談後の流れを先に示す |
| モバイルだけ離脱が多い | 利用者の質が低い | はみ出し、固定要素、表示順 | UI不具合を直して再計測する |
観察メモには「対象条件」「確認した録画」「仮説」「変更内容」「評価するGA4指標」「確認日」を残します。
BtoB SaaSで優先して見るページ
サービス・LP
広告文や検索意図とファーストビューが合い、対象者、課題、提供価値がつながっているかを確認します。
料金ページ
金額だけでなく、含まれる機能、契約条件、導入支援、相談導線の行き来を見ます。
導入事例
業種、課題、成果、導入プロセスのどこが読まれ、読後にサービス詳細や相談へ進めるかを見ます。
問い合わせ導線
フォーム到達前に、相談できる内容、対象者、送信後の流れが伝わっているかを確認します。
7日で1つの仮説を検証する
- 1日目:対象を決める
対象ページ、端末、流入元、評価指標を決めます。 - 2〜3日目:行動を見る
ヒートマップと複数録画の共通点を記録します。 - 4日目:仮説を選ぶ
影響と修正コストから、変更を一つに絞ります。 - 5〜7日目:実装・確認する
表示と計測を確認し、評価日を決めて公開します。
7日で成果を断定するという意味ではありません。観察から施策を決め、検証可能な状態へ進める期限です。評価期間は流入量や商談サイクルに合わせます。
よくある質問
Q. ヒートマップは何セッションあれば判断できますか。
一律の件数では決めません。ページと条件を絞り、GA4の母数、複数録画の共通点、問い合わせ内容を合わせます。母数が少ないときは事実を「観察」に留めます。
Q. Clarityだけで改善できますか。
画面上の行動観察には役立ちますが、成果の母数やフォーム完了はGA4などで補います。まずClarityの導入・GA4連携とGA4イベント設計を整えます。
Q. まだツールを選んでいません。
ヒートマップツール比較で、Clarity、Hotjar、Mouseflowを目的と運用条件から比較しています。
公式情報
観察から、実装できる改善案へ
計測環境の確認、ページ分析、改善施策の優先順位づけをご相談いただけます。